東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表は、3日前に敗れた同アルゼンチン代表に快勝した。

A代表の森保一監督に代わって指揮を執る横内昭展監督は「攻守においてコンパクトにできたのは大きかった」と、陣形を保てたことをポイントに挙げた。

試合に臨むにあたっては「1戦目でかなり足元のボールにきつくプレッシャーに来たので、そのときは背後を狙っていこう」と、攻撃陣に相手DFの裏へ抜ける動きを要求。前半45分のFW林大地(23=サガン鳥栖)の先制点は、DF瀬古歩夢(20=セレッソ大阪)から裏を取った林へのロングフィードから生まれた。

2点目、3点目は、MF久保建英(19=ヘタフェ)のCKからDF板倉滉(24=フローニンゲン)がヘディングで決めた。横内監督は「我々スタッフで準備した通り」と手応えを口にした。

今回の招集メンバーでは、MF久保やMF三好康児(24=アントワープ)、FW食野亮太郎(22=リオアベ)など、所属クラブで出場機会に恵まれない選手もいる。横内監督は試合後のロッカールームで、選手に「クラブでレギュラーを確立して、もう1回成長して、成長したみんなが集まって、ひとつ強いチームを作っていきたい」と話したことを明かした。

東京五輪では、登録メンバー18人で今回のような中2日の連戦を戦う。本番のシミュレーション要素もある中、メンバーを9人入れ替えた狙いについては「2戦含めてシミュレーションをするのに変わりはない。もう少し(2戦目でも)使いたかった選手はいるが、ケガやコンディションでそこにいたらなかった。フレッシュな選手が非常に高いモチベーションとクオリティーを出していたので、準備できている選手を使った」と説明した。