日本代表に0-3で完敗したU-24日本代表の中で、エースMF久保建英(19=ヘタフェ)が、10代最後の日に持ち前の切れ味鋭いプレーを見せた。前半だけの出場だったが、劣勢の中で得点機を演出し、兄貴分を相手にも脅威となった。完敗という結果にチームの現在地を知り、ここから五輪本番モードに突入する。

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たとえ強化試合でも、ピッチに立った19歳のガチンコなまなざしは変わらなかった。スローインひとつとっても、審判に猛アピール。自他共に認める根っからの負けず嫌いがプレーににじんだ。トップ下で先発し、左右にポジションを変えながらボールを引き出す。0-1の前半21分には浮き球をワンタッチで前線のスペースに送り、FW田川の決定機を演出した。

最大の見せ場は同30分。右寄りからドリブルで中へ切り込むと、マッチアップしたDF長友がたまらず倒して直接FKを獲得した。自ら左足で狙うも高速シュートはわずかに枠上へ外れ、点を仰いで悔しがった。プレースタイルもよく理解する先輩のA代表組に対策され、2人にはさまれ反則すれすれで倒される場面も。無得点と不完全燃焼には終わったが、五輪代表では1人抜けた存在感だった。

中1日で迎えるU-24ガーナ代表戦から、より本格的な五輪モードに入る。久保がこのチームに初めて呼ばれたのは、14年12月のアルゼンチン遠征。当時は14歳で「なんで自分(が招集)なんだろう」と緊張を口にしていた。6年半がたった現在はスペイン1部でプレーとキャリアを飛躍させる一方で、15年のU-20W杯韓国大会、19年6月の南米選手権など、代表の大舞台では悔しい思いを重ねてきた。「またとない機会。一生に1度、あるかないか」と話す祭典は、味わってきた酸いも甘いもすべての思いを結実させる場だ。

今日4日で20歳になる。怒濤(どとう)の勢いで10代を駆け抜けた。成人として迎える東京五輪について、代表合流前には「安全が1番大事。皆さんは最高のレベルを期待している。開催される場合に備えて、コンディションを整える」と話した。はたちでの最初の国際大会となる東京五輪で悲願をつかむべく、ラストスパートに入る。【岡崎悠利】

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