日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)が、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(埼玉)から一夜明けた13日にオンラインで取材対応した。

前夜の試合で、サポーターが、禁止されている声を出しての応援や、チャント(応援歌)を歌う場面があったとされることについて問われ、次のように話した。

「ルールに基づくということで(試合と有観客を)許してもらっている。そういうことがあったとしたら、おわびしなければいけない。どう許されているのか、影響するのかも、今後検討してほしいが、今のルールの中でしっかりやることを、徹底していきたい」

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回の試合にあたっては、禁止行為として、声を出す応援(例:指笛、チャント、ブーイング、トラメガ、メガホン、トランペットなど道具、楽器の使用、トラメガを含むメガホンの使用)、観戦時の座席の移動(観戦エリアの変更、間隔を空けずに隣に座る、スタンド前方へ移動して選手に声をかけるなど)などとされていた。

一方で、「拍手、手拍子」「鳴り物(太鼓・応援ハリセン等)の使用」はOKとされた。

オーストラリア戦は、1万4437人の観客のもとで行われた。政府が定める現時点でのイベント人数制限は1万人。これに加えて、段階的な日常生活の制限緩和に向けて始めた「ワクチン・検査パッケージ」などの技術実証に日本協会も協力。新型コロナウイルスのワクチン接種または国が指定した形で陰性証明をした人を対象とし、5000枚のチケットが追加販売されて、行われた。

コロナ禍で、Jリーグも厳しい応援制限を設けており、各クラブの多くのサポーターがこれを順守し、国内ではリーグが行われている。