日本代表(FIFAランキング26位)が、B組首位のサウジアラビア(同51位)との大一番を2-0で制し、W杯カタール大会出場に王手をかけた。

MF伊東純也(28)が1得点1アシストと大活躍。W杯予選では、18年ロシア大会予選のMF原口元気に並び、最多タイの4試合連続得点となった。

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ここまで7試合無敗(6勝1分け)、この試合に勝てばW杯出場が決まるサウジアラビアを相手に、日本を勝利へ導いたのは、スピードあふれるプレーで「イナズマ」と称されるMF伊東純也だった。

前半32分、右サイドの伊東はDF酒井宏樹のパスを受けるとDFをかわし、縦へと鋭く突破。すかさずマイナスのクロスボールを送る。中央のFW大迫勇也がスルーし、後方から走り込んだMF南野拓実が冷静に相手を外しながら左足でシュート。前へ飛び出すGKの体に当たりながらもインゴールへ飛び込んだ。

伊藤は後半5分、ペナルティエリア外から豪快なミドルシュートで追加点。稲妻のような弾丸シュートがサウジアラビアのゴールに突き刺した。この衝撃的なプレーに、ツイッター上では「伊東純也」「イナズマ純也」がトレンド入りした。

伊藤は前回10月7日、0-1で敗れたアウェーのサウジアラビア戦は累積警告のため出場停止だった。W杯出場へもう負けられないリベンジの舞台で、今や森保ジャパンの攻撃の切り札となった金髪の稲妻が強烈な存在感を見せつけた。

守っても日本は4試合連続の完封勝ち。CBバックコンビの吉田麻也、冨安健洋をケガで欠く中、チーム全体で集中力高く、攻守に連動したプレーが光った。また、南野は2021年6月11日のW杯アジア2次予選タジキスタン戦以来のゴールで、最終予選は初ゴール。森保ジャパンで17得点となり、大迫と並び最多得点となった。

日本は6勝2敗の勝ち点18で2位、サウジアラビアは6勝1分け1敗の勝ち点19となった。

日本は3月24日の第9戦で同組3位のオーストラリアに勝てば、最終戦(同29日・ベトナム戦=埼玉)を残して2位以内が確定し、7大会連続のW杯出場が決まる。