日本代表のW杯アジア最終予選が終了した。24日のオーストラリア戦ではW杯切符を獲得。昨年9月のオマーン戦から始まった10試合で、合わせて38人の選手が招集された。29日のベトナム戦までのパフォーマンスを分析。現時点での選手のW杯への可能性を評価した。序列だけでなく、今後競争が激しくなりそうなポジションも浮かんできた。
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W杯本大会に向けて、絶対的な地位を築いた選手はMF伊東純也(29=ゲンク)、MF遠藤航(29=シュツットガルト)、DF吉田麻也主将(33=サンプドリア)の3人だ。伊東は最終予選のMVPといえる右ウイング。遠藤は2ボランチでもアンカーでも中盤に安定感をもたらした。チームを導くキャプテン吉田も含め、替えがきかない。
オーストラリア戦で一気に序列を上げたのがMF三笘薫(24=サンジロワーズ)。プレー時間はたったの10分で衝撃の2ゴール。最終予選で1試合複数得点を挙げた唯一の選手となった。三笘自身も途中からの出場には得意意識がある。流れを変えるジョーカーにこれほどの適任者はいない。
本大会の出場メンバーは23人。各ポジション2人ずつ、GKのみ3人という考え方が基本になる。さらに森保監督は陣形として4-1-4-1と、試合中でも柔軟に4-2-3-1と使い分けるのが特徴。大きな変化はトップ下の有無だ。
特に2列目の選手は、サイドも中央もこなせることがプラスになる。右サイド専門という“例外”の伊東が今の状態を維持した場合、次点のMF久保建英(20=マジョルカ)とMF堂安律(23=PSV)のうち、選出は1人になる可能性もある。
本命不在なのが左サイドバック。オーストラリア戦でもDF長友佑都(35=東京)が先発も、前半から高い位置をとった裏のスペースを執拗(しつよう)に突かれ、ピンチを招いた。ポジション奪取を狙うDF中山雄太(25=ズウォレ)もクラブではセンターバックでプレーしている。最終予選では招集がなかった選手にもチャンスがありそうだ。
最終予選では要だった遠藤、MF田中碧(23=デュッセルドルフ)、MF守田英正(26=サンタクララ)の中盤3枚。一方で誰かがアクシデントで欠けると、カバーできる選手はMF柴崎岳(29=レガネス)くらいか。3人が出ずっぱりで本大会を戦い抜けるかも不透明。現在の鉄板トリオだが、不安は残る。彼らに次ぐ存在が出てくるかどうかも、残り約8カ月の注目ポイントになる。【岡崎悠利】

