日本代表は14日午後6時55分から、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われるキリンカップの決勝でチュニジア代表と対戦する。

6月の4試合も、この試合が最後となる。森保一監督(53)は「(10日の)ガーナ戦からはメンバーを大幅に変える」とし、「できるだけ、選手の融合をどうするか見ていきたい」と、新しい選手の組み合わせも試したい考えを語っている。

中3日での4試合だったため、疲労も考慮して多くの選手を入れ替えながらこなしてきた。

その中で、森保監督は選手起用の幅を大きく増やすことに成功している。

MF鎌田大地(フランクフルト)MF原口元気(ウニオン・ベルリン)MF久保建英(マジョルカ)を中盤、インサイドハーフで、DF長友佑都(東京)を本職の左ではなく右サイドバックで起用した。初招集のDF伊藤洋輝(シュツットガルト)も最終ラインで試した。

これまでメーンの戦術である4-1-4-1では、中盤の3枚はMF遠藤航(シュツットガルト)田中碧(デュッセルドルフ)守田英正(サンタクララ)が絶対的な存在だった。

今回は守田がけがで離脱したこともあり、ここに攻撃的な3選手があらたに加わることで、戦術のバリエーションが増えた。

チュニジア戦での選手の組み合わせはどうか? さらに、試合中の交代で変化を見せることができるかも、気になるところだ。

多くの選手が複数のポジションをこなせる手応えが収穫である一方、ストライカー問題は依然として残っている。

FWを主戦場とする古橋亨梧、前田大然(ともにセルティック)が、ケガで不在の大迫勇也(ヴィッセル神戸)にかわる存在として、アピールできるかもポイントとなる。