【ドーハ(カタール)11日=岡崎悠利】日本代表DF長友佑都(36=東京)が、練習場での初トレーニングで「黄金ヘア」をお披露目した。練習後には「頭皮とけんかした」とその覚悟を語った。

出国前に金髪にした。染めるにあたってはブリーチによる脱色もした。「2時間くらい頭皮とけんかした。最後は『お前が生きるか死ぬかの戦いをやるんだったら俺たちもその覚悟を持って戦う』と。気合を入れた」。

18年W杯ロシア大会では事前キャンプ地オーストリアで金髪に。「薄毛気になるけど」と自虐したこともあったが、今回も頭皮にむち打った。「前回は(国際親善試合の)スイス戦で惨敗して、代表も本当にたたかれていたときで。あのときの頭皮の痛みと苦しみと、負けたことの悔しさも含めてすごくつらい夜になったんですけど。なにかを変えなければいけないとやってた思い出というのがよみがえってきた」。チームに明るさをもたらし、決勝トーナメント進出のパワーの一端をになった。

今回も、同じ金髪に。「頭皮もやっぱり1回厳しい環境に置かれると、慣れるんだなと」と、今回は余裕?の発言も飛び出した。ロシア大会に比べるとやや落ち着いた色だが「これから(色が)落ちてくると思うので。かなり明るくなるんじゃないですか」。周到に計算までされていた。

見た目は自他共に認める「お祭り男」そのものだが、かける思いがある。「髪を染めたり派手なことをして、ダメだったら終わりだなと思っている。ちゃらついた気持ちではなくて、ダメだったら自分がすべて批判を受けるくらいの、覚悟で」。注目を集めるなら、結果も残す。2大会連続、金髪に込めた決意表明だ。