日本サッカー協会(JFA)は17日、26年ワールドカップ(W杯)を目指す日本代表のコーチとして、名波浩氏(50)と前田遼一氏(41)と契約合意したと発表した。

名波氏は現役時代、主にボランチや2列目でゲームメークした名手。森保監督とは現役時代に日本代表で親交を深めている。

前田氏は07年から13年にかけ日本代表でプレーしたストライカー。確かなポストプレーで最前線で存在感を示し続けた。J1でも09年シーズンから2年連続で得点王に輝くなど、実績は十分だ。

日本代表は昨年のW杯カタール大会後、主に攻撃を担当していた横内コーチ、上野コーチがチームを離れJクラブの監督に就任。3年半後のW杯米国・カナダ・メキシコ大会に向けて、新たな体制が見えてきた。

 

 

◆名波浩(ななみ・ひろし) 1972年(昭47)11月28日、静岡県藤枝市生まれ。清水商-順大-磐田-ベネチア-磐田-C大阪-東京V-磐田。98年W杯フランス大会に出場、国際Aマッチ67試合9得点、Jリーグ通算288試合32得点。左足からの正確なパスとFKが持ち味。08年に現役引退。14年9月に当時J2磐田の監督に就任し、19年に退任。21年から昨季までは松本監督。

 

◆前田遼一(まえだ・りょういち)1981年(昭56)10月9日生まれ、兵庫県出身。東京・暁星高から00年に磐田入り。09、10年にJ1得点王。15年から東京、19年からJ2、J3岐阜でプレー。21年1月に引退し、古巣・磐田のU-18監督に就任。日本代表でも活躍。ザッケローニ監督が率いた11年1月のアジア杯では全6試合に先発し、日本の2大会ぶり優勝に大きく貢献した。国際Aマッチ通算33試合10得点。