左サイドバックで先発したDF伊藤洋輝(24=シュツットガルト)が、強烈なミドル弾で代表10試合目にして待望の初得点を挙げた。前半22分。MF遠藤のパスを受けると、ゴール前20メートル付近から迷わず左足を振り抜いた。「いい所でスペースを見つけて受けられたので決まって良かった」。森保監督がミドルの重要性を説いた中での一発回答のゴールだった。

今でこそ最終ラインが主戦場だが、中学時代は前線の選手。磐田の下部組織に所属していた中学3年時、トップチームでプロ相手の練習試合に途中出場し、ゴールへの推進力を発揮して得点。当時の監督だった代表の名波浩コーチらを驚かせた。育成年代で培ったシュート力は、プロになっても健在だった。

21年夏にドイツへ移籍し、22年6月に代表初招集され、W杯カタール大会の切符をつかんだ。W杯では持ち味を発揮できず不完全燃焼だった。「W杯で悔しい思いをした分、自分を見つめ直す機会だった」と振り返る。守備面も、球際でドイツで鍛えた強度の高いデュエルを発揮。3バックの左だけでなく、左サイドバックでも輝きを放った。「どのポジションで使われても高い質を出せるようにやっていきたい」。長年、日本代表の左サイドバックはDF長友佑都が担ったが、攻守で成長著しい伊藤が、後継者として確実に進化を遂げている。

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