性加害疑惑報道により、1日付でアジアカップ(アジア杯)カタール大会出場中の日本代表から離脱することが発表されながら、決定を取り消して保留となっていたMF伊東純也(30=スタッド・ランス)の離脱が正式に決まった。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)が都内のJFAハウスで会見し、発表した。会見内容は以下の通り。

◆田嶋会長の会見内容<1>

「大変お騒がせしてしまったことをおわび申し上げます。結論から申し上げます。森保監督と相談した結果、アジアカップを戦っているサムライ組から離脱することとなりました。昨日の日本時間夕方に伊東選手の離脱についてご案内を差し上げました。カタールの現地で戦っているチームから連絡があり、選手たちの熱い思いの中で継続して戦いたいという気持ちがあったと聞いていますが、こちらで情報を集め、議論をしていきたいということで、昨晩は離脱について、一時的に延期としました。本日あらためて検討することとしました。本日、専門家の方、弁護士の方、さまざまな方々とミーティングを行い、現在の状況を考えると、チームを取り巻く状況が騒がしいことが続くことも想定されます。サッカーに集中できる環境をJFAとして、しっかりとつくる必要があるということ、伊東選手のコンディションを考えた上で、JFAとして総合的に判断いたしました。今回離脱のご案内をした後に再検討をするなど、二転三転したことを皆さんにおわび申し上げます。しっかりとチームが戦える状況をつくるということで判断いたしました」

--現地では残す方向で調整するということだった。どのように話が移り変わり、この決断となったのか

「昨日の段階では選手たちの熱い気持ちや、本人もそういう仲間たちからのサポートを得た上で、我々としては心身ともにアジアカップを戦える状況ではないのか? と思いました。本人と話した時には、しっかりと調整したいという思いも持っていました。ただ、今朝から取り巻く状況をミーティングする中、彼のコンディションを含め、離脱させることが望ましいという判断にたどり着きました」

--検討をした際にステークホルダーの方、スポンサーの方などの声も参考にしたか

「全くゼロではありません。こういう事件が起きて、お互いにいろいろな情報が出しているので、そのあたりも考慮し、それぞれのパートナーの皆さんへ配慮をしたのは事実です」

--仮に伊東選手を残した場合、「判断が甘い」というイメージを持たれかねないために離脱と判断したというのもあるか

「これは伊東選手に関係なく、我々は性暴力に対して絶対に反対の立場をとっています。この件について、我々が白か黒かを言える立場ではないと思っています。それについての判断は考慮していません。しっかりと全てを総合的に判断したことによります」

--今回の結論をチームに伝えているのか。もし伝えているのであれば、どのような反応があったのか

「伊東選手と森保監督には話をしてくれました。私と森保監督も話をしました。それで納得して。この結論に至っています。つい先ほど、カタールでは、山本チームダイレクターがチームへ説明しています。選手たちは納得してくれたと思っています。まだ詳しい情報は聞いていませんが、我々と差がないくらいの時間で(選手たちへ)説明したという情報が入っています」

--今後の伊東選手のアジアカップでの活動については

「今後どのように展開するのかにもよりますので、ちゃんと見極めていきたいと思っています」