04年にアテネオリンピック(五輪)アジア最終予選北朝鮮戦(国立)に出場した元なでしこジャパン荒川恵理子(44=ちふれASエルフェン埼玉)が21日、オンラインで取材に応じた。当時を振り返りつつ、24日にパリ五輪アジア最終予選北朝鮮戦第1戦を控える現代表にエールを送った。

00年シドニー五輪を逃して、女子リーグ存続の危機に陥っていた20年前に24歳で先発し、先制点を奪う活躍で日本の勝利に貢献した。「次の五輪にいけなかったら女子サッカー自体がどうなるかわからない状況だとみんな認識していた」。味わったことのない緊張感やプレッシャーの中、3万人が詰めかけた国立でプレー。入場前には「どうしようもない気持ち」でほかの選手たちと思い切りハグをして気持ちを落ち着かせたという。試合は完勝。「死ぬときには走馬灯になる試合であろうと思います」。

あれから20年。今回は第1戦の開催地問題に揺れた。敵地平壌での開催が決まるもも、運営面の問題などからアジアサッカー連盟(AFC)が北朝鮮中立国での開催を提案。そこから開催地がなかなか決まらず、試合5日前の19日午前にAFCから日本サッカー協会(JFA)にサウジアラビア開催の準備をするように連絡が届いた。ドタバタ劇に「スケジュールを聞いてびっくりした」。タイトスケジュールの中、海外組は合流後すぐに試合に臨むことになる。「難しいとは思う。あまり気にしないでというか、惑わされないように集中してほしい。ベストを尽くしてほしいなというそれだけですね」と願った。【佐藤成】