【ドーハ19日(日本時間20日)=佐藤成】チーム屈指の負けず嫌い、MF川崎颯太(22=京都)の一撃が大岩ジャパンを大きく前進させた。パリ五輪アジア最終予選を兼ねるU-23アジア杯カタール大会1次リーグ第2戦UAE戦で2-0に貢献する1得点。B組2位以内を確定=決勝トーナメント進出を決めた。首位突破が懸かる22日の第3戦韓国戦でも3連勝に導く。

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大岩剛監督(51)の采配が、ズバリ的中した。初戦中国戦から先発メンバー7人を入れ替えながら、攻守にUAEを圧倒。2連勝で1次リーグ突破を決めた。「信頼できる選手たちを呼んだつもりだし、スタッフも(ターンオーバー)プランに賛同してくれた。みんなでジャッジした。そういう意味では、しっかり評価したい」と納得顔だった。

守備陣は、DFラインの組み合わせが異なった中で2試合連続無失点。安定感抜群の守護神GK小久保は「練習からコミュニケーションを取っているので、誰が入っても同じプレーができる」と胸を張った。初先発したDF木村も「大岩ジャパンが始まってから、ゴールを守るという意識付けはされてきた。その部分がゲームに表れただけ」と当然といった様子。さらにはセットプレーの流れから決勝点まで奪い「触るだけでした」と謙遜しつつ「またこうやって点を決められたら」と連弾を思い描いた。

◆B組の首位争い 日韓戦で決まる。日本と韓国は勝ち点、総得点、総失点で全て並んでおり、第3戦に勝った方が1位。順位決定の当該チーム同士が対決するため、引き分けだった場合は大会規定で、その場でPK戦を行って順位を決める。仮に、この最終第3戦が当該国同士の対戦ではなく別会場だった場合は、イエローカード、レッドカードの数によるフェアプレーポイントで決定。そこでも並んだ場合は抽選となる。