日本(FIFAランキング15位)がサウジアラビア(同59位)と0-0-で引き分け、2戦を残してC組1位を確定させた。前節のバーレーン戦から先発6人を変更。本大会をにらみ新戦力をテストする中、昨夏のパリ五輪に出場したDF高井幸大(川崎F)が初先発。20歳202日は同予選でセンターバック(CB)選手では最年少先発。DF冨安健洋(26=アーセナル)が21年9月7日の中国戦で記録した22歳306日を更新した。昨年9月のホーム中国戦以来の出場で安定感あるプレーを披露。本大会メンバー入りへ、アピールに成功した。
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堂々の先発デビューとなった。3バックの右で出場した高井は試合直後から浮足立つ様子はなく、冷静にプレー。守備では対人の強さを発揮し、攻撃でもビルドアップで持ち味を示し無失点に貢献した。
「自分のプレーをすることだけ意識した。余裕を持って、ある程度できた。(緊張は)ありましたけど、それを力に変えられたかな」
前回大会予選突破時は17歳だった。自宅で観戦し、まさか3年後に代表のピッチに立つとは想像もしていなかった。23年はU-20W杯、昨年はパリ五輪と着実に国際大会を経験。クラブでもレギュラーを確保し、リーグ屈指のCBに成長した。「ものすごく自分でも成長したと思いますし、努力もしてきた自信もある」。最終予選先発出場のCBとして冨安の最年少出場記録を2歳更新した。
川崎Fの下部組織で育った。現代表でいえば、DF板倉滉(28=ボルシアMG)MF三笘薫(27=ブライトン)、MF田中碧(26=リーズ)の系譜をたどる。幼い頃は当初はFWだったが、川崎FのU-12時代にDFへ転向。順調に進化を遂げて17歳5カ月でプロ契約を結んだ。23年から主力に定着し、昨年A代表に初選出。当初は緊張もあったが、常連となり自信をつかんだ。
下克上を狙っていく。今予選では、DF冨安がケガで1度も招集がなく、DF谷口彰悟(33=シントトロイデン)、町田浩樹(27=サンジロワーズ)も負傷離脱。全員が復帰すれば、メンバー入りは厳しい現状がある。W杯本大会まで1年3カ月。森保一監督(56)からも「カウンター、空中戦でやられそうなところで(相手の)核となる(FW)ドサリ選手を止めてくれた」と高い評価を得た。
昨夏、パリ五輪準々決勝でスペインに敗れると涙を流した。いつもひょうひょうとしている高井が「見せつけられた試合というか、もっともっと成長しなきゃいけないなって…」と声を詰まらせた。あの悔しさを晴らすのはW杯しかない。残り1年3カ月。「もう時間もない。まだまだ成長が足りないので成長したいです」と貪欲にメンバー争いに絡んでいく。【佐藤成】

