日本がサッカー王国からの歴史的初勝利に挑む。日本代表が14日、味スタでブラジル代表と国際親善試合を戦う。
13日の同会場での前日会見で森保一監督(57)は過去13戦未勝利の相手から初白星を奪うことを誓った。
10日に韓国を5-0で圧勝した強豪との最高の試金石。かつてRマドリードなどを率いた名将カルロ・アンチェロッティ監督(66)が5月から指揮を執る新生カナリア軍団を下し、8カ月後に迫るW杯北中米大会優勝への機運を一気に高める。
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「強豪食い」を得意とする森保監督が、ブラジルを飲み込む。22年W杯カタール大会ではW杯優勝経験国のスペインやドイツを連破。最多5度制覇の「王国」もその好物リストに加える。「結果にこだわって勝利を目指して戦う。リスペクトしながら同じ目線で挑んでいく」と力を込めた。
対ブラジルは過去13戦で2分け11敗と未勝利が続く。自身も3年前に0-1で敗戦。当時は守りを固めて終盤まで失点を許さなかったが後半32分のPKにやられた。同じ過ちは繰り返さない。「アグレッシブに戦う姿勢を感じてもらえるように、選手たちにはボールを奪う、ゴールを目指す戦いをしてもらいたい」と積極的な戦い方を志向する。
「シンプルに強い」とFIFAランキングひと桁の力量を認める。守勢に回る時間帯があることも想定内。この3年間で取り組んださまざまな位置の守備ブロックを、試合の流れを読みながら使い分けて自分たちがボールを握る時間帯を増やし、攻撃に転じる。
カギになるのは、気後れしないこと。指揮官は約30分間の会見で「同じ目線」と5度口にした。「同じ目線でどの国と戦っても勝てる、勝つために戦うんだという気持ちを持って挑む」と格上を打ち破る心持ちを明かした。相手が世界的なスターであろうと、憧れるのではなく対等にピッチ上でぶつかる姿勢が勝ちを引き寄せると信じている。
14度目の正直へ。「初勝利したいという気持ちでいますし、できるだけの選手はいる」と自信。前回対戦時には国立を黄色いユニホームが多く覆ったことを念頭に「W杯で勝つために力をつける試合ができれば。スタジアムが黄色が多いようではなかなか勝てない。勝負事としては青色に染まることが相手のプレッシャーになるし、(日本の)選手にもモチベーションになる」。強ければ自然と応援されるチームになる。歴史的1勝で、日本のサッカー文化の醸成までも見据える。【佐藤成】

