2年ぶり2度目のアジアCL出場のG大阪はホームにチョンブリ(タイ)を迎え撃つ。11日の最終調整で、西野朗監督(52)は、守備力の高い明神に代えてMF寺田紳一(23)、シュート力のあるDFミネイロ(26)を先発組に抜てき。またミーティングでは、選手にチョンブリの分析ビデオを見せ「前半で勝負をつけろ!」と猛ゲキを飛ばした。

 攻撃的布陣の狙いについて指揮官は記者会見で「先手を取りたいためのメッセージ。相手にG大阪の攻撃を慣れさせるとダメ。前半で(試合を)コントロールしたい」。会見場にはタイ人記者も2人いたが、堂々の猛攻宣言だ。チョンブリは昨季の国内リーグ王者だが、勝ち点3に加え得失点差まで稼ぐ腹づもりだ。

 ACL初挑戦の06年は初戦のアウェーで全北現代に逆転負け。結局、敵地で喫した2敗が響いて1次リーグ敗退に終わり、アウェーでは簡単に攻め勝てないと痛感した。その苦い経験から、今回はアウェーは手堅く、ホームでは爆発し勝つ―が勝ち抜く戦略となる。

 選手にも序盤から猛攻を仕掛ける意識は浸透した。先発確実の寺田は「前半に点を取りたい。2列目からどんどんシュートを打つ」と宣言。ミネイロも「FKを打つ機会があれば、準備は万全だ」と意気込んだ。