鹿児島城西が、同高OBでドイツ1部ケルンの日本代表FW大迫勇也(26)のサプライズ応援を力に、4大会ぶりに初戦を突破した。試合前のアップに駆けつけた大迫は、選手と一緒に円陣で肩を組んで激励したという。効果はいきなり出た。前半6分、FKからの得点につながり、自慢の堅守で逃げ切った。

 小久保悟監督(49)は「苦しい試合だったがセットプレーで得点できて、しっかり守れた」と評価。大迫の激励には「突然のことで、選手もビックリしていた。頑張れと言ってくれた」と感謝していた。

 唯一の得点を決めたMF大脇瑞城(2年)は「憧れの大先輩に来てくれてうれしかった」と笑みを浮かべれば、FKでアシストしたMF永吉広大主将(3年)も「緊張がほぐれた」と大先輩に感激していた。

 2回戦では長崎総合科学大付と対戦する。プリンスリーグ九州で2敗している相手だが永吉主将は「ジャイアントキリングを目指して頑張ります」と決意を新たにしていた。【浦田由紀夫】