鹿島アントラーズが、柏レイソルとの上位対決を3-2で制した。

 柏は満員となったホームのサポーターにも後押しされ、前半24分に主将のMF大谷が先制した。

 DF輪湖のパスをFWクリスティアーノがワンタッチでゴール前にパスし、大谷が冷静に右足で蹴りこんだ。同34分にはFW武富のスルーパスに、FWクリスティアーノが角度のないところから右足で放ったシュートはわずかに外れ、追加点はならなかった。

 昨季はJ王者となったにもかかわらず、柏には2戦とも0-2で敗れている鹿島は、FW金崎が6戦ぶり、MFレオ・シルバが5戦ぶりに先発復帰した。

 同39分にはCKをDF山本が頭で合わせ、同40分にはMFレアンドロが右足でミドルシュートを放つも、枠をとらえることはできなかった。

 後半4分には鹿島GKクォン・スンテがゴール前で相手選手と接触し、左手負傷で退場。GK曽ケ端と交代した。

 直後の8分、左サイドでボールを受けたFW金崎が相手DFをフェイントでかわすと、右足を豪快に振り切りネットを揺らして同点。同11分には左45度の角度から約30メートルのFKをMF永木が直接決めて一気にリードを奪った。

 柏も同17分、DF小池のクロスをゴール前でFWクリスティアーノが右足で合わせて2-2の同点とした。だが、同27分に左サイドでスローインを受けたFWペドロジュニオールがDF2人をかわしてシュート。ボールは右ポスト内側に当たって決勝弾となった。

 大岩新体制後無傷の4連勝とした鹿島は勝ち点を33に伸ばし、柏との差を1に縮めた。柏は今季初の逆転負けを喫した。