柏レイソルが11戦ぶりに敗れ、首位から陥落した。前半24分にMF大谷秀和(32)が、ゴール前の混戦から中央に走り込んで右足で決めて先制。1-2と逆転された後半17分には、右サイドからの展開で最後はFWクリスティアーノ(30)が右足で決めて同点に追い付いていた。その後も何度も相手ゴールに迫った。だが後半27分に鹿島アントラーズに勝ち越しゴールを許し、そのまま2-3で逃げ切られた。

 第2節のガンバ大阪戦以来となる3失点で、今季初の逆転負け。勝ち点を約3カ月ぶりに増やすことができず、34で止まったままとなった。日本代表に初選出されたGK中村航輔(22)も精彩を欠いた。

 下平隆宏監督(45)は「目標の勝ち点70まで今日で折り返しだったので、最低でも勝ち点1はほしかったが、残念ながら負けてしまった。失点は明らかに中村のミス。ただ、これまで助けられたこともたくさんあるし、本人も気付いていると思うので、しっかり反省してほしい」と、中村の今後の成長に期待した。主将の大谷も「航輔のおかげで勝ち点を積み上げてきた試合も多いし、いつも助けてもらっているので、こういう試合を勝ってあげたかった」と、振り返った。