川崎フロンターレがFW小林悠(29)の2得点などで浦和レッズに快勝し、5位に浮上した。

 前半は浦和がロングボール主体に攻め、守備陣形も4バックに変更。序盤は守備に追われ、中3日の連戦の疲れからか、パスミスも目立った。だが前半16分、小林が一瞬のチャンスを決めてチームを勢いづかせた。ゴール前で、MF阿部浩之(28)の縦パスを後ろ向きで受けた小林が絶妙なターンで前を向き2戦連発となる先制弾を決め「阿部ちゃんが自分の動きのフェイントにだまされないで、出してくれた。本当に最後まで見てくれていると感じた。足元にピタッとパスが来たのでトラップからシュートも落ち着いて決められました」と話した。

 後半26分には、GKとの1対1の好機を外していた。後半37分は、MF家長のパスに抜けだし、ペナルティーエリア内で倒されPKを獲得した。もちろん、キッカーはエース小林。勝利を引き寄せるPKを前に「ちょっと足が震えました(笑い)」。4月のセレッソ大阪戦でPKを外したことを挙げ「次外したら自分でキッカーをやめようと思っていた。実は今日、子供にどっち蹴ればいいか聞いて。もう、外したら子供のせいにしようと(笑い)。子供が右って言ったので、思い切って蹴りました」と、愛息の“アシスト”に感謝していた。