ヴァンフォーレ甲府が深刻な決定力不足を露呈し、0-3で鹿島アントラーズに大敗した。

 吉田達磨監督(43)が「前半の終了間際に相手の攻撃をしのいで、後半これからというところで鹿島に隙を見せてしまってやられた」と振り返ったように、後半1分に失点。だが、好機は数多くつくった。後同14分にはMF新井涼平(26)のヘディングシュートはGK正面。同20分にはMF兵働昭弘(35)のFKをDFエデル・リマ(31)が頭で合わせた。同27分にはFWドゥドゥ(27)の右クロスをFWウイルソン(32)が太ももでシュートもポストに阻まれた。同33分にドゥドゥがGKと1対1になっても、相手GKの好セーブに屈した。

 586分間ゴールから遠ざかり、J1ワーストタイとなる6試合連続無得点。10戦勝ちなしは、クラブワーストを更新した。それでも吉田監督は「鹿島相手でも、戦う姿勢も走ることもゴール前に迫ることも増えている。反省はしますけれど、しょげて熱を失わないようにしたい」。次節以降もガンバ大阪、浦和レッズとホーム2連戦でも厳しい戦いは続くが、前を向いた。