北海道コンサドーレ札幌は川崎フロンターレ戦から一夜明けた20日、札幌・宮の沢で、主力組らがリカバリー練習でコンディションを整えた。前日1-2で敗れ、順位は15位のまま。次節は札幌厚別公園競技場で、2連勝中の12位ベガルタ仙台を迎え撃つ。仙台から移籍したばかりのDF石川直樹(31)は「仙台のサッカーは熟知している。チームにフィードバックしたいし、選手個々にも伝えていきたい」。情報還元で、5試合ぶりの白星奪取に貢献する。

 前日の川崎F戦で、移籍後、初出場を果たした。ほぼぶっつけ本番で、初体験の左MFとして先発。攻撃では連係の部分など課題も見えたが、守備では一定の手応えをつかんだ。

 以前、札幌に在籍した09年7月から10年は、本拠地といえば札幌厚別だった。「僕にとっては、よりホームなイメージ」。この日、選手寮から新居へ引っ越し、札幌での生活もようやく落ち着きを迎える。「仙台は石原選手を中心に献身的なプレーが多く、周りがそれを理解してきた。生き残る上では勝つことが大事。この1週間を大事にしたい」と、古巣との決戦を見据えた。【中島宙恵】