北海道コンサドーレ札幌は今日9日、本拠地の札幌ドームで6位ジュビロ磐田と戦う。8日はW杯ロシア大会アジア最終予選のためチームを離れていたタイ代表MFチャナティップ(23)が全体練習に合流し最終調整を完了。「移動が大変で疲労がたまっている」と苦笑いも、「(状態に)問題はない」と再来日後、即出場に意欲を燃やした。

 チーム唯一の代表選手が、照準をJ1残留へと切り替えた。前日7日にオーストラリアから戻ったばかり。前日は札幌・宮の沢の練習場で、1人、ランニングなど軽めの調整を行い、休む間もなく迫る決戦に備えた。タイ代表は日本時間の先月31日にホームでイラクと戦い、今月5日にはアウェーでオーストラリアと対戦。W杯出場の望みはすでに絶たれていたが、母国の英雄は2試合に先発出場し、格上相手に善戦した。

 7月26日のルヴァン杯でデビュー後、公式戦全7試合で先発出場と、試合を経るごとに評価を上げた。四方田監督は「一通りのトレーニングはやったけど、負荷が低いものだったので」と慎重だったが、即先発起用の可能性も。残り10試合、快足ドリブラーはJ1残留のために突っ走る。【中島宙恵】