清水エスパルスの10番、白崎凌兵(24)が、今日9日のアウェー・ヴァンフォーレ甲府戦で先発する方向になった。長期負傷離脱から、前節ホーム浦和戦(8月27日・1-2)で10戦ぶりに復帰。途中出場だったが、甲府戦ではスタメンでFWで起用される可能性が高く、8日、清水三保グラウンドでの最終調整後、心境を語った。

 「もともとFWは好きなポジション。試合に長く出て、チームを助けたい」

 今季は左MFで起用されてきたが、甲府戦に向けた練習ではFWに入る時間が長かった。長身FW長谷川悠(30)と2トップを組む見込みで「イメージの共有ができていて、やりやすい」と手応えを口にした。

 白崎は6月4日、東京戦(0-2)で右脛腓靭帯(けいひじんたい)結合部を損傷し、全治3カ月と診断された。だが、試合復帰は予定よりも早く、小林伸二監督(57)は「動きだしが速いし、周り(の選手)が機能する」と攻撃の活性化を託している。

 山梨学院高卒の白崎にとって、山梨は第2の故郷。さらに清水は中銀スタジアム、過去4勝2分けと相性がいい。サポーターの期待も背負う24歳は「自然とモチベーションが上がる。頭を整理して、ピッチの上で表現したい」と力強く話した。【保坂恭子】