清水エスパルスの副主将DF犬飼智也(24)が、満を持して復帰する。26日、清水三保グラウンドで再開した次節アウェー大宮アルディージャ戦(30日)に向けた練習に完全合流した。約3カ月ぶりにフルメニューをこなし「やっとです」と笑顔を見せた。

 ゲーム形式の練習では積極的に声を出し、雰囲気を盛り上げた。5月14日のホーム鳥栖戦で左ひざを損傷。全治4週間と診断された。その後、サテライトリーグに出場するなど回復したが、6月14日の練習中に左太もも裏の肉離れを受傷。リハビリ期間が長引くことになった。「(試合を)上から見ていて、みんなが頑張っていることが刺激になった。これからは、自分が力になりたい」と話した。

 実戦復帰については「すぐにでも行きたい気持ちだけど(コンディションは)まだまだ」と慎重。大宮戦の出場に向けて、小林伸二監督(57)は「明日、明後日の練習を見て考えないといけない」と明かした。チームは2連敗中。J2降格圏の16位甲府と勝ち点4差に迫られている。犬飼は「チーム一丸となって戦う踏ん張りどころ。自分の役割を果たしたい」と副主将としての自覚を深めていた。【保坂恭子】