大阪ダービー初戦は、2-2で引き分けた。

 セレッソ大阪が2-1と勝ち越した直後の41分。ガンバ大阪は途中出場のMF井出遥也(23)が鮮やかなダイレクトボレーをたたき込み、同点ゴールを決めた。「(初瀬)亮が素晴らしいボールをくれた。『ふかさないように』とだけ思った」。E難度のダイレクトボールで低く抑えたシュートが、ゴールネットを揺らす。「(ピッチに)入った時点で1-2。ここで結果を出そうと。これを逃したらチャンスはないという気持ちでした」。

 ジェフユナイテッド千葉から移籍した今季、出場は天皇杯2回戦の1試合のみ。待ち望んでいたチャンスだった。長谷川健太監督(52)は「千葉でも左サイドが本職。ゴール前で井出らしい、本来の良さが出た」とたたえた。

 G大阪にとって、アウェーゴールで優位に立つ引き分け。第2戦は8日、ホームの吹田Sで4年連続の決勝進出と最後に残されたタイトルの可能性をつなぐ。