天皇杯は今日25日、準々決勝が行われる。前回大会準優勝の川崎フロンターレは、ホームで柏レイソルと対戦する。チームはルヴァン杯で決勝進出、リーグ戦も首位鹿島に勝ち点差2の2位。21日の広島戦から7人の先発メンバー変更が予想される中、総力戦で国内3冠へまい進する。

 今の川崎Fは負傷者や出場停止選手が出ても、先発に抜てきされた選手が奮闘。リーグ戦では8月5日の東京戦から11試合無敗と底力を発揮している。ルヴァン杯も大卒ルーキーFW知念、20歳のMF三好ら若手の活躍で勝ち上がった。出場機会の少なかったMF森谷も9月末に左太もも肉離れで離脱したMF大島に代わりボランチで起用され、結果を出し続けている。柏戦も先発濃厚で「ポッとチャンスをもらった選手が活躍しないとタイトルはとれない」と力を込めた。天皇杯でも厚くなった選手層を武器に勝ち上がる。【岩田千代巳】

 ◆国内3冠 J1リーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯の3つを同一年に優勝は、過去に00年の鹿島と14年のG大阪の2チーム。ともにその年までに4つのタイトルを獲得していた。川崎Fはこれまでリーグ年間2位と準優勝が計7度も無冠。国内初タイトルを獲得した年に3冠となれば史上初めてとなる。