J1リーグ残り3戦に向けて、清水のボランチ定位置争いが激化している。8日、清水三保グラウンドで全体練習を行った。11対11のミニゲームを行い、今週から完全合流したMF六平光成(26)は中盤でボールをさばいて存在感を示した。

 六平は今季リーグ戦25試合に出場。主軸として先発し続けていたが、9月16日のホーム川崎F戦(0-3)で左足首を痛め、全治5週間と診断されていた。ようやく実戦復帰にめどがつき「(患部の)確認をしながら、様子を見てコンディションを上げていく」と話した。

 この日の練習でボランチに入ったのは、六平に加えてMF竹内涼(26)、MF河井陽介(28)、MF増田誓志(32)。練習中から、球際での激しいプレーが続いていた。次節ホーム札幌戦(18日)に向けて、小林伸二監督(57)は「戻ってきた選手をどう使うか。エネルギーがたまっていると思う」とメンバー変更の可能性も示唆した。中盤でのボール奪取が武器の六平は、「みんなが試合に出たいと思っている。競争して、練習からやるのが一番いい」と選手間競争を歓迎していた。【保坂恭子】