清水エスパルスの主将FW鄭大世(33)が、次節ホーム・アルビレックス新潟戦(26日)の先発出場を目指す。22日、清水三保グラウンドで行われた全体練習に合流し、フルメニューをこなした。

 21日の練習冒頭、ランニング中に左胸の痛みを訴え、切り上げていた。その後、静岡市内の病院で検査を受け脱水症状の疑いがあったが、その他は異常なしと診断され、練習を再開した。この日も、胸を押さえて立ち止まる場面があり「痛すぎて、途中でやめようかと思った」が、息を整えてやり切った。原因について、本人は「びっくりしたけど、精神的なものだと思う。検査では何もなかったので、痛みを我慢してやっても大丈夫」と淡々と話した。

 現在、クラブワースト記録のリーグ5戦連続で無得点。エースは、4試合ぶりの先発へ「足の状態はいい。大丈夫」と強調。小林伸二監督(57)は「今日は全部できたので、よかった。(先発は)明日、明後日の練習をやってみないと分からない」と話すにとどめたが、本人は意欲十分だ。「もう勝たないとダメ。(チームを)導く選手が、結果を出さないといけない」と力強かった。【保坂恭子】