J1残留を決めている北海道コンサドーレ札幌は今日2日、本拠地の札幌ドームで最終節サガン鳥栖戦を迎える。来季新体制の軸として、前浦和監督ミハイロ・ペトロビッチ氏(60)の就任、複数年契約が明らかになってから一夜明けた1日、選手らはミニゲームや非公開でセットプレーなどを確認し、試合に備えた。

 来季、バトンを新監督に託すことになった四方田修平監督(44)は、今季の集大成となるラストゲームへ向け「いつもと同じように、明るい雰囲気で準備ができたと思う」と、動揺の色を見せずに最終調整する選手を見守った。クラブ側は、監督囲み取材の前に「明日の試合以外の質問はご遠慮ください」と、報道陣に事前通達。四方田監督が最終戦に集中できるよう、今後の去就などについての質問をシャットアウトした。

 J1での鳥栖戦は3戦全敗も、シーズン終盤に来てチームは絶好調だ。前節を終えて、10位G大阪に勝ち点2差の12位。すでに、クラブ史上最多勝ち点を更新し、最終戦の結果次第では過去最高の10位にジャンプアップする。またJ1ではクラブ初となる3戦連続無失点勝利も懸かる。

 ここまで見事に舵(かじ)を取ってきた四方田監督は「最初は慣れるまでに時間がかかったけど、チームとして崩れず、ぶれずにやってこれた結果。明日がベストゲームになるよう、頑張ります。良い形で締めくくりたい」。最高のフィナーレへ。本拠地サポーターに感謝を届けるため、最後のタクトを振る。【中島宙恵】