13位のFC東京が、11位のガンバ大阪とのスコアレスドローで今季を終えた。

 ホームFC東京は、今季限りで引退するMF石川直宏(36)が今季初出場初先発。FW登録で右サイドに入った。大歓声を受けてピッチに登場し、前半25分にはMF橋本のスルーパスに反応。オフサイドになったが、会場を沸かせた。

 来季J1に昇格する地元のV・ファーレン長崎に移籍するDF徳永悠平(34)はゲーム主将を務めた。30分には石川へ鋭い縦パスを通したが、ここはトラップできず、決定機とならなかった。サポーター席に石川と徳永の大きな横断幕が掲げられた中、2人は精力的な動きを見せた。

 対するガンバ大阪は、今季終了後に退団する長谷川健太監督(52)に有終の勝利を贈るべく、ここ味スタで行われる東アジアE-1選手権に出場する日本代表6人が先発。東京五輪世代から一番乗りでA代表入りしたMF初瀬亮(20)のCKなどからチャンスをうかがった。しかし、無得点で前半を折り返した。

 後半に入っても石川はピッチに立った。2年半前に左膝を大けがして以来のJ1復帰戦となったが、運動量は衰えない。お役御免で11分にFW永井と交代で退くと、場内から大きな拍手とコールが送られた。

 35分には、16歳プロのFW久保建英と右足首痛から復帰したエースFW大久保嘉人を同時投入。ともに、ロスタイムに惜しいシュートを放ったが、沸かせたものの無得点。痛み分けに終わった。