清水エスパルスは最終節で逆転勝ちし、J1残留を決めた。

 1点を追う前半19分、ゴール前約22メートルの位置でFKを獲得。FW北川航也(21)の右足シュートはクロスバーをかすめながら、ゴール。公式戦では初のFK弾で、同点に追いついた。

 さらに同26分には、FW鄭大世(33)の左クロスから、最後はこぼれ球を拾ったMF増田誓志(32)が豪快なミドルシュートを決めて逆転。後半12分には、DF松原后(21)のFKを北川が頭でそらし、最後は鄭大世が頭で決めて、勝利を呼び込む3点目を奪った。

 前節ホーム新潟戦(2-3)では、2点リードしながら後半に失速。3失点を許し、逆転負けを喫した反省をいかし、この日はリードを守りきった。逆転勝ちは今季2度目。リーグ9戦ぶりの勝利で、J1残留を決めた。

 J2からの復帰初年度。目標の「9位以内」には届かなかったが、残留を果たした小林伸二監督(57)は「勝てて本当によかった。最後まで、選手たちが勝利することを貫いてくれた。この一瞬は喜んで、これでまた頑張ることができる」と話した。