仙台大DF川上盛司(22)が来季J2に昇格する栃木SCから獲得オファーを受け、今日15日に仮契約を結ぶ見込みであることが、14日までに分かった。小5から鹿島の下部組織に所属、ユースでは高3時に背番号10をつけて主将を務めた。14年に仙台大へ進学。今季は、6月23日にJ3福島の特別指定選手に選出。7月藤枝戦でJリーグデビューを果たし、8月の琉球戦では初先発してフル出場した。

 仙台大では1年からレギュラーで、右サイドバックやボランチでプレー。14年の全日本大学選手権8強入りに貢献した。吉井秀邦監督(44)は「とても責任感のある真面目な好青年というのが最初の印象でした。デュエル(球際の攻防)に強く、波がない」と信頼する。栃木の強化担当者は、仙台大でも副主将を務めた人間性や複数の位置をこなせる点、フィジカルの強さを評価。今季は練習生として練習試合に招集して、実力を確認した。また、地元のホープとしても期待を込める。

 川上も、小4まで過ごした故郷への凱旋(がいせん)に特別な思いを抱く。「一生懸命頑張って、栃木の人に認めてもらいたい。僕の特長は、1対1の対人やフィジカルの強さ。そういうところをプロの舞台でも積極的に出したい」と意気込む。仙台大で同期のMF山田満夫(23)はJ2松本に加入する。「4年間一緒に戦ってきた仲間。J2では一緒に試合に出て、相手として対戦したい」と力を込めた。