18年シーズンを始動したベガルタ仙台は9日、仙台市若林区荒浜にある東日本大震災慰霊碑を訪れ犠牲者に黙とうをささげた。U-23アジア選手権に臨むDF板倉滉(20)を除く26選手と渡辺晋監督(44)が参加して震災遺構となっている仙台市立荒浜小学校を見学。「復興のシンボル」として覚悟と決意を新たにした。

 選手を代表し、渡辺監督とともに献花したMF奥埜博亮(28)は、仙台大サッカー部在籍時に被災、チームメートの家族が津波の被害を受けており慰霊碑に向かい祈りをささげた。渡辺監督は「チーム始動日にここに来て、この地域で戦う意義をあらためて感じさせられた。今年で7年、当時を知る選手も少なくなってきたが、監督、選手が変わっても風化させることなく、この地域で何があったのかを知ることが大切。我々が、希望の光、復興のシンボルであるためにはひとりひとりが今日感じたことをプレーで表現し続けてもらいたい」と話した。