清水エスパルスのFW鄭大世(33)が、今季初実戦でハットトリックを挙げた。27日、清水三保グラウンドで約1000人の観客の前で東海学生選抜(大学)に5-1で勝利。「FWには、ゴールに勝る武器はない。インパクトを残したかった」と話した。

 2本目の途中から出場した鄭は、自ら獲得したPKを決めて1点目をマーク。3本目の13分には、右サイドMF村田和哉(29)のクロスに頭を合わせた。3点目は同45分で、倒されながらもMF楠神順平(30)のシュートに頭を合わせた。

 ヤン・ヨンソン監督(57)は「ゴール前で危険な動きができる。ストライカーとして、ゴールを決めてくれることは好ましい」と鄭を評価した。だが、新加入FWクリスラン(25)も好調で、FWの定位置争いは激しくなっている。30日には鹿児島キャンプがスタート。鄭は「早めにアピールしたい」と誓った。【保坂恭子】