「健勇2世」が健勇から盗む。セレッソ大阪は28日、宮崎キャンプで紅白戦を実施。同ユース(U-18)から昇格し、今キャンプに抜てきされたFW山田寛人(17)も2本目に出場した。高さに加えて足元の技術もあり、FW杉本健勇(25)と比較される期待の素材。「こんなチャンスはない。(杉本を)直接見て学びたい」と目を輝かせた。

 C大阪U-23の高知キャンプから帰阪した直後に宮崎行きを告げられた。「日程的にはきつかったけど、うれしかった」。ACLを含め、格段に試合数が増える今季。尹晶煥監督が「直に見てみたい」という戦力の候補に山田も入った。

 期待は大きい。大熊清チーム統括部長は「日本人になかなかいない、CFらしいCFになれる。健勇とはスケールの点でまだまだだが、これから超えていく可能性もある」。杉本と同じ大阪・興国高を今春卒業予定で、181センチの長身に加えて足元の技術も高い。課題は自ら言う「食が細い」。U-23の高知キャンプでは毎食ごはん3杯をノルマに、体作りにも懸命に取り組んできた。

 3月に18歳となる山田はトップチームで学ぶ日々だ。「U-23とは全然違う。すごいレベルが高い」。連日受けるショックが成長促進剤となる。【実藤健一】