ガンバ大阪レビークルピ新監督(64)が「ぶっつけ」で攻撃型布陣を試した。沖縄2次キャンプをスタートさせた4日、1月下旬に始動してから初めて戦術練習を実施。冷たい雨の中、4-3-2-1のシステムを約1時間落とし込んだ。

 紅白戦の前に約10分間、かっぱを着て戦術を説明した際に新布陣を“公表”した。右MFに入った倉田は「(円陣で)初めて言われたからビックリした」と明かす。倉田に遠藤、新戦力の矢島ら個々の技術を生かし、中盤から前線まで一気に押し上げる。得点不足で10位に沈んだ昨季からタイトル奪還へ。「勝とうと思うなら攻める姿勢を見せないと。偏り過ぎてはいけないが攻め抜く姿が大事」と早速クルピ流を披露した。

 事前説明がない「抜き打ち」だったが、選手の手応えも上々だ。倉田は「パスコースが多いし、うまくいけば面白い。可能性が広がりそう」。遠藤も「攻撃は最大の防御。去年と違って仕掛けから攻撃的」。今日5日に行うJ2京都サンガFCとの練習試合で、機能性をテストする。【小杉舞】