東京ヴェルディが、後半45分のDF畠中槙之輔(22)の決勝ゴールでジェフユナイテッド千葉に競り勝ち、開幕戦を白星で飾った。

 東京Vは、ユースから昇格した18歳のルーキーFW藤本寛也が、開幕スタメンを飾った。東京Vでルーキーが開幕戦で先発するのは、14年のMF安西幸輝(現鹿島アントラーズ)、15年のDF三竿健斗(同)以来。藤本はフリーで右サイドに張って周囲にボールを要求したり、一転、中に切り込むとゴール前に飛び込み果敢にシュートを放った。CKやFKも、MF梶川諒太と交代で務めるなど、新人らしからぬ堂々としたプレーぶりを披露した。

 千葉は前半9分、柏レイソルから新加入のDF増嶋竜也(32)が、東京VのFWドウグラス・ヴィエイラ(29)を後ろから倒し、1発レッドで退場。千葉は同12分に司令塔のMF町田也真人に替えて、明大から新加入のルーキーDF鳥海晃司を投入せざるを得なくなり、序盤でゲームプランの修正を余儀なくされた。

 後半3分、東京Vが先制した。FWアラン・ピニェイロ(25)の左からの浮き球パスを、ヴィエイラが頭でねじ込んだ。17年に得点ランク6位の18得点を挙げたヴィエイラと同8位の17得点のピニェイロが、開幕戦から健在ぶりを見せつけた。

 後半41分、千葉が追いついた。右クロスに飛び込んだFWラリベイが頭でゴール右に押し込んだ。ラリベイはスタンドに陣取るサポーターに向け、両手で胸のエンブレムを握り、吠えてアピールした。

 同45分、東京Vが千葉を突き放した。藤本に代わって後半28分に途中出場したMF井上潮音の左CKを、DF畠中槙之輔(22)が押し込み2-1。千葉が、17年にともにJ1昇格プレーオフに進出した千葉との開幕戦を制した。