FC東京FW梶山陽平(32)が、トップチームでの18年公式戦初出場となったルヴァン杯・横浜F・マリノス戦で、ナビスコカップ時代の12年9月5日の清水エスパルス戦以来、同杯では5年7カ月ぶりのゴールを決めた。東京での公式戦のゴールも、その時以来となる。

 梶山は前半38分、DF太田宏介の左クロスに反応すると、ゴール正面でカンフーキックのように右足を蹴り上げて合わせ、ゴールにたたき込んだ。「ボールが良かったので、触っただけだったんですけど、いいところに入ったのが良かった」と笑みを浮かべた。

 Jリーグ公式戦としても、大分トリニータに在籍した13年13年8月17日の浦和レッズ戦以来、4年8カ月ぶりのゴールとなった。久しぶりのゴールの感触を聞かれると「そんなに、いつもゴールを狙っているわけじゃないので、それより、チャンスをもらって、しっかり勝ちたかったのが一番でした」と答えた。

 下部組織から04年に昇格し、司令塔としてピッチに君臨。13年にはギリシャ1部パナシナイコスでもプレーし、大分をへて14年に東京に復帰も、J1リーグ戦は15年は18試合、16年は14試合、17年は11試合と出場機会を減らしていた。今季は東京U-23の一員としてJ3で3試合に出場も、トップチームでの出番はなかっただけに、1チャンスをものにして結果を出したことを喜んだ。

 この日は16歳のMF久保建英をはじめ、17歳のDF高橋亮、18歳のMF品田愛斗がトップチームの公式戦に初出場&先発した。若手とプレーをともにした感想を聞かれ、梶山は「東京U-23でも一緒にやっていたので。結果が出れば自信につながったかもしれないですけど、いい経験は出来たかなと思うので先につないで欲しい」と期待を寄せた。【村上幸将】