Jリーグ公式サイトが30日、サガン鳥栖がAマドリードを退団した元スペイン代表FWフェルナンドトレス(34)を獲得したとする予定原稿をアップし、すぐに削除したことが、インターネット上で大騒動となっている。

 Jリーグ公式サイトは、31日午後6時14分解禁の予定原稿として以下の原稿をアップしたが、現在は削除している。

 「FWフェルナンド・トーレスがアトレティコ・マドリード(スペイン)より完全移籍で加入【鳥栖】明治安田生命J1リーグ

 サガン鳥栖は●日、アトレティコ・マドリード(スペイン)よりFWフェルナンド・トーレスが完全移籍で加入することを発表しました。トーレスは、2002年に当時2部のスペインのアトレティコ・マドリードでプロデビューを飾ると、2007年にリヴァプール(イングランド)に加入。その後チェルシー、イタリアのACミランを経て、2015年夏にアトレティコ・マドリードへ復帰していました。スペイン代表として通算●試合に出場し、●得点を挙げており、2008年に開催されたUEFA EURO2008でも値千金の決勝ゴールを決め、同大会2度目の優勝をもたらしました。トーレスの加入に際し、●が以下のようにコメントしています。『●●』また、トーレスも自身の公式●●でコメントを発表しています。『●●』」

 完全に公式発表リリースの体を取っており、しかもJリーグが発表してしまったということもあり、ツイッター上では「Jリーグが“おもらし”」とJリーグ側の失態を指摘する声のほか、「移籍が決まったのか?」、「名古屋グランパスのジョー、ヴィッセル神戸のイニエスタに続き、トーレスもJリーグに来るのか?」、「トーレスが見たい!」などと驚きと歓喜の声に湧いている。

 鳥栖は現在、降格圏の17位と低迷している。6日の清水エスパルス戦前には、本拠地ベアスタのクラブ事務所前で、竹原稔社長(57)が、2度目のサポーターとの質疑応答を約40分行った。その中で、同社長は「これでもかというぐらいの補強をしたい。背伸びしてでもしっかりした選手を補強する。安心してください」と決意表明をしていた。

 トーレスについては、スペインの地元紙が鳥栖入りが決定的と報じる一方で、米MLSのシカゴ・ファイアー、中国スーパーリーグ(1部)北京人和が獲得に動いているとも報じられていた。