サッカーのスペイン代表で世界的な名プレーヤーのアンドレス・イニエスタ選手がJリーグのヴィッセル神戸に加入することで、経済効果は年間で約99億円に上るとの試算を、関西大の宮本勝浩名誉教授が13日までにまとめた。

 イニエスタ選手の年俸を約33億円と推定し、日本国内での消費などに使うと仮定。ヴィッセル神戸への加入により観戦チケットの売り上げなどチームの収入が増えるほか、「各地のスタジアムで試合をするので影響は全国レベルに波及する」として対戦チームの観客増も見込み、直接効果を約46億円と算定した。

 スタジアム周辺の店舗の売り上げ増や、その従業員の所得アップに伴う消費増などの波及効果を含めた合計は約99億円とした。

 宮本氏は「新たなファンの掘り起こしなどの効果も出る」とする一方、「1人の選手に33億円も支払ってクラブ経営が成り立つのか」とも指摘し、イニエスタ選手の前評判通りの活躍を期待した。