北海道コンサドーレ札幌は川崎フロンターレに1-2で敗れた。

 2点を追う後半ロスタイム、MF都倉賢(32)が土壇場弾で0封負けを阻止。元FWバルデス(97~98年)が記録した同クラブ在籍中のリーグ戦通算最多得点61点に並んだ。リーグ戦再開が黒星発進とはなったが、都倉は「1年、2年で成し遂げられない。目の前の試合、1戦1戦積み重ねてきたもの」と、在籍5年目で刻んだ数字を振り返った。

 一矢報いる意地の1発だった。試合終了間際、DF福森のFKのこぼれ球に反応した。ゴール前に詰め寄り、押し込んだ。無得点では終わらない-。そんな姿にペトロビッチ監督も「難しい展開のなかで、選手たちは得点への姿勢を見せてくれた。それがポジティブだと感じた」と褒めた。

 主力3人不在でも、ベストを尽くした。契約の関係で出場できなかったMF三好、出場停止のMF宮沢、DFキムを欠いた。それでも、今季1トップ起用が多かった都倉はシャドーとして、精力的に動いた。

 川崎F戦はJ2を含めて通算4分け15敗。札幌厚別での連勝記録も7でストップした。だが都倉は「昨年も等々力で負けたけど、同じ負けでもチームとしての成熟度を感じた」と、敗戦にも手応えと自信を得た。「歴史は次、変えますよ」。9月のアウェー戦でのリベンジを誓った。【保坂果那】