鹿島アントラーズはセレッソ大阪を2-0で下して2連勝したが、痛いアクシデントに見舞われた。前半39分に日本代表DF昌子源(25)が左足首を負傷し、2分後に途中交代。1人で歩けず、帰りは松葉づえをついた。捻挫とみられる。DF植田が海外移籍し、鳥栖から加入するDFチョン・スンヒョンの登録は28日のG大阪戦には間に合わない見込み。調子が上がってきた中で、守備の要を欠くことになりそうだ。

 「さすが」というプレーを見せた直後だった。素早いカバーでC大阪MF水沼のシュートを防いだ瞬間、昌子の左足のスパイクが芝生にとられた。痛みに耐えきれず、自らピッチの外に出た。1人では歩けず、背負われて室内へ。試合は最後まで見続けたが、バスには松葉づえで乗り込んだ。大岩剛監督は「足首を冷やしている状態。詳しいことは、これから検査して」と話すにとどめたが、関係者によると捻挫とみられる。

 相棒植田が海外に移籍し、FW金崎も鳥栖へ移った。ワールドカップ(W杯)ロシア大会で評価を上げた昌子はひとまず鹿島に残り、力を尽くすと決めた直後に見舞われたアクシデント。新加入のチョン・スンヒョンはまだ登録が間に合わないだけに、守備の要の負傷は大きな痛手。代わって出て2点目をアシストしたDF町田は「鹿島にいる以上、競争は当たり前。切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と穴を埋める覚悟を見せた。