頼れるベテランの経験値で負の連鎖を断ち切る。ベガルタ仙台のMF関口訓充(32)が、明日11日のアウェー柏レイソル戦に先発出場することが濃厚となった。

 9日、仙台市泉サッカー場で行われたミニゲームでスタメン組に入り、左ウイングバックでゴールをアシストした。仙台は中断明けの5試合を1勝1分け3敗と負け越し、3試合連続で複数失点を喫する。浦和、C大阪とビッグクラブで「勝利の方程式」を知る男が、チームに4戦ぶりの白星をもたらす。

 左脇腹肉離れで約1カ月間離脱していた関口が帰ってきた。まずは、中断明けから続くロスタイムの失点をストップさせたい。

 関口 まだ詰めが甘いし、我慢しきれない時間帯もある。リードしている状況で、最後の最後での失点は絶対にやってはいけないこと。時間を使うのか、もう1点を奪いにいくのか曖昧になると間延びしてくる。締め直していきたい。

 勝ちきれない試合が続くが、チーム力は確実に高まっている。今季ここまで20試合をこなし勝ち点は26。13年シーズンに31を記録して以降では、ベストで勝ち点を積み上げている。

 関口 いろいろなチームで優勝争いも経験してきたが、勝ち続けているときはしっかりとゲームクローズができていた。悪い流れを断ち切るために、どうしたらいいのか、みんな突き詰めていきたい。

 ベテラン力で紙一重の状況を打破する。【下田雄一】