セットプレーの鍵を握る役目は、19歳の左足に託される。北海道コンサドーレ札幌FW菅大輝(19)が今日11日、セレッソ大阪戦(札幌ドーム)でプレースキッカーを務める可能性が濃厚となった。本来キッカーを務めるDF福森晃斗(25)が左内転筋痛により欠場の見込み。菅は10日、札幌・宮の沢でのセットプレーの練習で動きを確認し、勝ち点1差相手の負けられない戦いに備えた。

 菅が左足からゴール前へクロスを何度も供給した。セットプレーの確認が中心だった前日練習でキッカーを務めた。全体練習を終えてもピッチに残り、1人でキックを繰り返して感触を確かめた。キッカー役が濃厚なC大阪戦へ「感覚でやるしかない。(精度は)怪しいけど、いいところに行けばいいな」と控えめな意気込みで、自信は胸に秘めた。

 “緊急登板”にも動じない。前日9日のミニゲームでもキッカーを務め、準備してきた。昨季も経験がある。昨年11月のガンバ大阪戦では左CKでFWジェイの決勝点をアシストした。不動のキッカーで、C大阪戦を負傷欠場見込みの福森からは「蹴り方やボールのセットの仕方、リズムを教わった」という。先輩から伝授された技を、本番のピッチで表現するだけだ。

 第2節のC大阪との前回対戦時は、DF進藤の同点ヘッド弾がCKからだったように、シーズン序盤はCK、FKを起点とした得点も目立った。この日のセットプレー練習中には四方田ヘッドコーチが選手に「最近オフサイドになることが多いから気をつけて」と注意を呼び掛ける場面もあった。菅も「最近セットプレーからの得点が少ないので、そこは取れればいいなと思っている」と、好キックで責任を全うする。

 菅にとってC大阪は昨年J初ゴールを決めた相手。それでも今季まだ無得点で「全然結果を残せていないので、危機感を持ちながらやっていきたい」と自らにプレッシャーをかける。開幕から全試合、左サイドハーフとして先発を任されている。「まだシーズンはこれから長い。最後まで出られなきゃ意味がない」と、完走を目指すプロ2年目が仕事を果たし、ホームでの勝ち点3をたぐり寄せる。【保坂果那】