湘南ベルマーレが2戦合計5-2で勝ち上がり、平塚時代の1996年以来となる4強を決めた。

セレッソ大阪にホームで3-0と大勝し、迎えたアウェーの第2戦。前半25分、C大阪FW高木俊幸(27)に先制ゴールを決められる。しかし直後の31分、敵陣でボールを奪った湘南MF金子大毅(20)がそのままドリブルで持ち込み、同点ゴールを決めた。さらに35分、C大阪MFソウザ(30)が勝ち越しゴールも、湘南は前半終了間際のPKを決めて追いつく。取られても取り返すしぶとい戦いで、昨季王者を退けた。

曹貴裁監督(49)は「(第1戦の)3-0は忘れて、新たなキャンパスに新しい絵を描きにいこうと。セレッソの選手は技術が高く苦しめられたが、よく我慢した。この2試合で大人になったと思う」と評価。金子は「シュートまでいききろうと思った。自信になる結果だが、まだまだ足りないことの方が多い」と謙虚に話す。前回4強の22年前といえば生まれる前。柏レイソルとの準決勝に向け「厳しい戦いは間違いない。チームとして高めあって、勝利をものにしたい」と気持ちを新たにした。