北海道コンサドーレ札幌がJ2京都サンガFC・FW岩崎悠人(20)の完全移籍での獲得を確実とした。19日、本人から移籍の意思があることを確認。複数クラブとの争奪戦の末、U-21日本代表の心を射止めた。今後は正式決定に向けて、クラブ間交渉を進めていく。

岩崎はドリブルでの突破力のあるストライカー。U-21日本代表として出場した8月のジャカルタ・アジア大会では、チーム最多4得点を挙げて準優勝に貢献した。クラブは3トップの一角としての起用を想定しており、若きホープの得点力に期待を寄せている。

本人にとっても2年後の大舞台への鍛錬の場となる。出場を目指す20年東京オリンピック(五輪)で日本代表の指揮を執る森保監督の恩師でもある、札幌ペトロビッチ監督のもとでのプレーは、戦術理解の面でもアドバンテージとなる。五輪の先を見据えた上でも、数多くの選手をA代表に送り出した名将から指導を受けられる点が、移籍決断を後押ししたとみられる。

来季、自身初めてのJ1の舞台で躍動し、さらなる成長、飛躍を遂げれば、クラブにとっても今季の4位を上回る結果につながるはずだ。

◆岩崎悠人(いわさき・ゆうと)1998年(平10)6月11日、滋賀・彦根市生まれ。17年に京都橘から京都入り。同年2月26日山形戦でJリーグデビューし、同年4月29日大分戦で初得点。J2通算68試合3得点。代表はU-17から招集され、17年U-20W杯、18年U-23アジア選手権出場。172センチ、69キロ。利き足は右。