鹿島アントラーズの元日本代表MF小笠原満男(39)が、今季限りで現役を引退することをクラブが公式ホームページなどで発表した。

来年4月で40歳になる鹿島の象徴が、ユニホームを脱ぐ決断をした。

鹿島の精神的支柱の活躍を写真で振り返る。


1979年4月5日生まれ 岩手県盛岡市出身


大船渡高で全国にも出場、東北のファンタジスタと呼ばれる

96年1月、選手権の徳島商戦でゴールを決めガッツポーズする大船渡の小笠原
96年1月、選手権の徳島商戦でゴールを決めガッツポーズする大船渡の小笠原
96年1月、選手権に出場した大船渡の小笠原
96年1月、選手権に出場した大船渡の小笠原
ドリブルで相手を抜く大船渡・小笠原満男主将
ドリブルで相手を抜く大船渡・小笠原満男主将
インタビューを受ける大船渡の小笠原満男主将
インタビューを受ける大船渡の小笠原満男主将

1998年 曽ケ端準、本山雅志、中田浩二氏らとともに鹿島入団

98年2月、鹿島新入団会見で記念撮影に納まる曽ケ端(後列左)と小笠原(前列右端)ら。
98年2月、鹿島新入団会見で記念撮影に納まる曽ケ端(後列左)と小笠原(前列右端)ら。

1998年 4月15日G大阪戦でJデビュー


1999年 5月5日磐田戦でJ初ゴール

先制点を決める鹿島の小笠原満男(1999年5月5日撮影)
先制点を決める鹿島の小笠原満男(1999年5月5日撮影)

2000年 レギュラーに定着、J初の3冠獲得に貢献

チャンピオンシップを制しサポーターと抱き合って喜ぶ小笠原満男
チャンピオンシップを制しサポーターと抱き合って喜ぶ小笠原満男
天皇杯決勝 直接FKで先制点を決める小笠原満男。左はビスマルク
天皇杯決勝 直接FKで先制点を決める小笠原満男。左はビスマルク

2001年 伝説となるFKを決めリーグ連覇に導く

延長前半10分、ゴール右隅にVゴールを突き刺した鹿島MF小笠原満男(左)
延長前半10分、ゴール右隅にVゴールを突き刺した鹿島MF小笠原満男(左)
鹿島MF小笠原満男はMVPを獲得
鹿島MF小笠原満男はMVPを獲得

2001年 ベストイレブン初受賞、以降05年まで連続受賞

2001年のベストイレブンに選出された鹿島MF小笠原満男(中列左)
2001年のベストイレブンに選出された鹿島MF小笠原満男(中列左)
2003Jリーグベストイレブンに選出された小笠原満男(前列左)
2003Jリーグベストイレブンに選出された小笠原満男(前列左)

2006年8月 イタリアのメッシーナにレンタル移籍

会見に臨む小笠原満男
会見に臨む小笠原満男
エンポリ戦でゴールを決め喜ぶ小笠原満男
エンポリ戦でゴールを決め喜ぶ小笠原満男

2007年 鹿島に復帰、6シーズンぶりのリーグVに貢献

鹿島MF小笠原満男(左)が40番の新背番号が入ったユニホームを披露
鹿島MF小笠原満男(左)が40番の新背番号が入ったユニホームを披露
6年ぶり5度目の優勝を飾った鹿島。小笠原満男は試合後、スタンドに上がりサポーターの手で胴上げされた
6年ぶり5度目の優勝を飾った鹿島。小笠原満男は試合後、スタンドに上がりサポーターの手で胴上げされた

2009年 J史上初の3連覇を達成しJリーグMVPを獲得

3連覇を達成し、チャンピオンプレートを高々と掲げ絶叫するMF小笠原満男と鹿島イレブン(2009年12月5日撮影)
3連覇を達成し、チャンピオンプレートを高々と掲げ絶叫するMF小笠原満男と鹿島イレブン(2009年12月5日撮影)
最優秀選手賞を受賞した鹿島MF小笠原満男(09年12月7日撮影)
最優秀選手賞を受賞した鹿島MF小笠原満男(09年12月7日撮影)

2018年 唯一取れていなかったACLを初制覇


代表でも活躍した小笠原満男

99年ワールドユースでは準優勝に貢献

U-19アジアユース選手権の集合写真、小笠原満男は中列左から3人目
U-19アジアユース選手権の集合写真、小笠原満男は中列左から3人目
U−20日本代表準優勝報告会見 左から中田浩二、本山雅志、小笠原満男、曽ケ端準
U−20日本代表準優勝報告会見 左から中田浩二、本山雅志、小笠原満男、曽ケ端準

02年、06年ワールドカップにも出場

チュニジア戦 後半43分、小笠原満男はゴール前にラストパスを送る
チュニジア戦 後半43分、小笠原満男はゴール前にラストパスを送る
ロナウジーニョ(左)と小笠原満男
ロナウジーニョ(左)と小笠原満男

06年 フィンランド戦で推定60メートル級“銅像シュート”を決める

ハーフウエー手前から57メートルのゴールを決めた小笠原満男は、驚きの表情を浮かべ左手を突き上げる
ハーフウエー手前から57メートルのゴールを決めた小笠原満男は、驚きの表情を浮かべ左手を突き上げる

※銅像シュート…小笠原が得意とした超ロングシュートの異名。00年京都戦で小笠原がハーフウェーライン付近から放ったロングシュートはクロスバーを直撃。当時のトニーニョ・セレーゾ監督が試合後「今日のロングシュートが入っていれば銅像でも立ててやりたかった」と小笠原の活躍を称えたことが由来。以降も視野の広さと、キーパーの位置を見極める冷静さ、独創性を生かし放つ超ロングシュートを武器にした。

A代表通算55試合出場7得点


2018年12月27日…現役引退を発表

鹿島20冠のうち17冠を経験


◆小笠原満男(おがさわら・みつお)1979年(昭54)4月5日、岩手県盛岡市生まれ。大船渡高3年時に全国高校サッカー選手権大会出場。卒業後98年に鹿島入り。同期に曽ケ端準、中田浩二、本山雅志ら。99年ワールドユース選手権(現・U-20W杯)に出場し準優勝に貢献。02年3月21日ウクライナ戦でA代表デビュー。W杯は02年日韓大会と06年ドイツ大会に出場した。06年夏にセリエAメッシーナへ期限付き移籍。07年夏に鹿島復帰、チームはそこからリーグ3連覇し自身は09年に初のリーグMVPに輝いた。J1通算525試合69得点、国際Aマッチ通算55試合7得点。利き足は右。173センチ72キロ、血液型O。