開催国のカナダ(FIFAランキング30位)は1次リーグB組初戦でボスニア・ヘルツェゴビナ(同64位)と対戦し、1-1で引き分けた。1点を追いかける後半33分に途中出場のFWカイル・ラリン(31=サウサンプトン)が同点ゴールを決めた。3回目のW杯出場で初の勝ち点1を獲得。赤く染まったホームスタジアムは歓喜に包まれた。
途中出場から2分後だった。FWラリンは後方からパスを受けると、素早いターンから右足でゴール右隅に突き刺した。これがこの試合でのファーストプレーだった。国際Aマッチ出場91試合で、カナダ代表歴代2位の通算31得点目。チームは歴史的な勝ち点1を獲得し、31歳のFWがゴールを決めた試合は25戦無敗(22勝3分け)とした。
イングランド2部サウサンプトンで今季8ゴールを挙げたストライカーは「チームを助ける準備はできていた。カナダが必要とするときにゴールを決める。これまでもそうしてきた。全試合に出場したいと思っているけど、自分ではどうすることもできないときがある」。先発を外れたことに不満があったようだが、スーパーサブとして見事に結果を残した。
ジェシー・マーシュ監督(52)は「カイル(ラリン)は試合前、先発出場できなかったことに不満だった。でも彼には『君はサウサンプトンで素晴らしい1年を過ごした。先発だろうとベンチスタートだろうとインパクトを残してきたはずだ。だから、そのことを自覚しないと』と言い聞かせたんだ。彼は理解してくれたよ」と明かした。
次戦は18日(日本時間19日)にバンクーバーでカタールと対戦。ラリンはW杯初勝利に向けて「ホームで試合をするので、限界まで力を出し切るだけ」。マーシュ監督は「選手たちに自信を与え、勝てると信じさせる必要がある。今日の試合から学んだことを次に生かす」と意気込んだ。


