ヴィッセル神戸は7日、都内で会見を行いスペインの名門バルセロナからスペイン人MFサンペール(24)を完全移籍で獲得することを発表した。背番号は6。

サンペールは壇上に姿をみせると、先に登壇していた神戸の三木谷浩史会長と笑顔でハグを交わして無数のフラッシュを浴びた。調印書にサインを済ませ、スピーチ冒頭では「こんにちは」と日本語であいさつ。「私にとって非常に重要な1日となりました。(神戸の)素晴らしいプロジェクトに参加して、結果を出していくことが使命だと思っております」と意気込んだ。

サンペールは6歳の頃にバルセロナのアカデミーでサッカーを始め、下部組織を経て16年にトップチームに昇格。16-17年シーズンから2年間は国内リーグの他クラブへ期限付き移籍してプレーしていた。神戸にはかつてバルセロナで共にプレーしていたMFイニエスタがおり、加入にあたって電話をもらったことも明かしていた。イニエスタとのやりとりについて質問されると、神戸の町の居心地の良さや、バルセロナとチームのプレースタイルが似ていることなどを伝えられたと明かし「『神戸はバルセロナと同じプレースタイルを掲げているところがあるから、君が来ても困ることはない。素晴らしいサッカーのステップになるんじゃないか』と言ってくれた」と笑顔で話した。

会見ではそんなイニエスタと、今季から加入した元スペイン代表FWビジャからの動画メッセージも流された。すでに日本人のチームメートについても把握はしているようで、MF山口蛍や三田啓貴の名を挙げつつ「素晴らしい才能を持った方がプレーしている」と共演が待ち切れない様子だった。

最後は「ありがとうございました」と日本語で締めくくった。

34歳で加入したイニエスタや、37歳のビジャと違い、サンペールはまだ24歳。欧州の舞台で活躍してきた伸び盛りの選手の加入に、三木谷会長も「これからさらに世界的プレーヤーとして飛躍していくんじゃないかと思う。日本サッカー界にまた新たなページが開かれたかなと思いまして、大変期待しております」と力を込めた。