ベガルタ仙台はセレッソ大阪に2-0で敗れ4連敗となり、開幕から5戦勝ちなしとなった。

前半35分に先制を許すと、後半27分にも流れの中から追加点を奪われ、突き放された。FWハモン・ロペス(29)が4本のシュートを放ち反撃したが、後半に降り積もった雪が足かせとなり不発に終わる。前節・湘南戦の先発メンバー5人をシャッフルして臨んだが、実りはなかった。

雪が降り積もるピッチ上で肩を落とすイレブンに、サポーター席からブーイングが浴びせられた。またもや初白星はお預けとなり、渡辺晋監督(45)は「結果がすべてです。一瞬の隙を突かれたりチャンスを逃して2点を奪われた」と悔しさをにじませた。

後半は緑の芝が真っ白になる。降り積もった雪でボールスピードと精度が明らかに低下し、前線に運ぶ推進力がそがれてしまった。2シャドーの吉尾海夏(20)とハモン・ロペスのポジションを入れ替えるなど打開を図ったが、不発に終わった。季節外れの雪の影響もあり、この日の観衆はリーグ戦では今季最低の1万931人。主将の大岩一貴(29)は「0で行きたかったが2点とも防げる失点だった。こういうときに(主将として)何ができるか問われてくるし、状況を変えられる選手でありたい。1個勝てばガラリと変わると思うので頑張っていきたい」と言葉を絞り出した。【下田雄一】